ブスは飽きられることさえない。今なら炎上必至!村上龍「すべて男は消耗品である」はかなり挑発的だが斬新で、嘘がなく、爽快

1993年出版、村上龍「すべて男は消耗品である」のVOL.1。

背表紙の紹介文には、

恋愛、女、芸術、犯罪、才能、幸福、エイズ、国家、セックス、日本などについての過激だが、明確なメッセージ。世紀末を明るく生きぬく男と女へ、元気と輝きにあふれる挑発的エッセイ

と書かれていて、一応エッセイということになっていますが、これ、一般的なエッセイとはいえないかもしれません。

あまりに好き放題のことを書いていて、突然「何を言っていたっけ」とか「もうやめておこう」とかいって、話題を変えたりするからです。

だから、私はエッセイというか、今で言ったらブログの内容をかき集めたような本だと思っています。

しかし、まあ、これをブログで書いていたら炎上必至ではありますがwww

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◆今なら炎上必至

例えば、

美人は三日で飽きるというのは言うまでもなく撫すを自殺に追い込まないための嘘であって、ブスは飽きられることさえないのである。

とか、

歴史を見ればわかる通り、偉大な宗教家など一世紀に一人もいないのだから、説教する奴は、もう全部クズということになる。

とか、

浅知恵とは、女のためにある言葉だ。生物学のレベルでいうと、女には知恵はない。知恵というのは、幻想の父性を背負わされた男にだけあるものだ。

とか、もう、今なら炎上必至です。

私は個人的にはそんなに間違ってないなと思うのですが、こんなこと書いていたら今だったら許されていないでしょう。許されていたのは、ネットがない時代だったからでしょう。

ただ、斬新で、嘘がなく、爽快でもあるのがこの本(シリーズ)の魅力です。

◆斬新

例えば、

オレがいつもいっていることだが、男は“消耗品”だ。使い捨てライターみたいなものだ。性能が悪かったり、ガスが切れていたりすると、捨てられて、文句もいえない。

タイトルにもあるように、村上龍は男を“消耗品”と呼びます。

斬新です。

◆嘘がない

そして、

しかし、耐久財より、消耗品の方が、自由がある。オレ達はその自由を愛するしかない。リスクを負ってその自由を行使するしかないのである。

ともいうのです。

コンプライアンス時代に育った私としては、男女平等、男女平等と教育されてきたので、この「嘘のない」主張は爽快です。

◆爽快

また、男らしさについて、このように書いています。

戦争に行くのは、男に勇気があるからなどではなく、男はほんの少し残っていればあとは死んでも平気だからだ。そのことを認めるのが男らしいのだ。

あまりにもその通りすぎて、もう、爽快です。

◆村上龍「すべて男は消耗品である」

真面目にエッセイから勉強しようとか、何か為になる本を読もうとかいう人には向かない本だとは思いますが、

  • 作家・村上龍の若かりし頃に興味のある人
  • 今なら炎上必至という内容を見てみたい人
  • 90年代初頭の時代の雰囲気を感じたい人
  • いつもとはちょっと違うエッセイを読んでみたい人

こういう人たちにとっては結構面白い本なんではないかと思います。

村上龍「すべて男は消耗品である」は、こちらから。

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