経済学的にもっとも正しい投資法は、世界市場全体に投資すること。橘玲「臆病者のための株入門」

橘玲氏は、この「臆病者のための株入門」で、経済学的に正しい投資法は、世界市場全体に投資することであると述べています。

「経済学的にもっとも正しい投資法」とは、世界市場全体に投資することなのである。(出典:第8章 ど素人のための投資法 P201)

今回はその理由と、具体的な投資法について取り上げます。

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◆世界市場への投資が正しい理由

橘氏は世界市場への投資が正しい(”ぜったいに”正しいとは言っていない)理由として、1990年にノーベル経済学賞受賞した、ウィリアム・シャープの「CAPM=資本資産評価モデル」を提示しています。

その理論は、

(1)すべての投資家が持つポートフォリオを合計すると、市場に存在するすべての株式の時価総額になる(投資家以外に株式を保有するひとがいないのだから、これは当たり前だ)

(2)すべての合理的な投資家は、効率的市場では、同一のポートフォリオを保有している。

(3)となると、投資家が保有するもっとも効率的なポートフォリオは、市場に存在するすべての株式を、市場に存在する割合だけ保有したものになる。(出典:第6章 経済的にもっとも正しい投資法 P154)

ということだそうです。

◆具体的な投資法

これを踏まえたうえで、確定拠出年金の正しい使い方について以下のように述べています。

確定拠出年金に使われる海外株式インデックスファンドは、日本市場以外の世界の株式に投資するものだ。世界市場における日本株の時価総額は約15%だから、国内株式15%、海外株式85%の割合で資産配分することで、だれでも簡単に世界市場に投資できる。

このように資産運用の手段にさまざまな制約がある確定拠出年金では、ほとんど一本道で「すべてのひとに最適な投資法」にたどり着く。これがぜったい正しいとはいわないが、少なくとも第一選択肢(それも圧倒的に有力な選択肢)にはなるはずだ。(出典:第8章 ど素人のための投資法 P205)

世界市場ポートフォリオに投資するにあたっては、MSCIワールド・インデックスに直接連動するファンドがないため、先に述べたように、日本市場を除いたMSCIコクサイ・インデックスとTOPIXを85対15の割合で組み合わせることになる。ただし国内のインデックス・ファンドは、信託報酬が年1%程度と割高で、それが利益の圧迫要因になる。

投資コストをより低くするならば、アメリカ市場のETF(上場型投信)を活用したい。この場合は、S&P500インデックスに連動するスパーダーズ(SPY)と、米国以外の主要マーケットのインデックスであるEAFE(EFA)を50対50で組み合わせることで、世界の主要企業に分散投資できる。これなら経費率は、年0.1~0.3%で、一般的なインデクッスファンドよりずっと有利だ。(出典:第8章 ど素人のための投資法 P221)

う~む。なるほど。(投資する際は、皆さんもくれぐれも自己責任で)

◆20・30代は自己資産が圧倒的に高い

しかし、橘氏は一方で若い頃は、投資なんかにうつつを抜かしている場合ではないという内容の旨を書いています。

世界でもっとも人件費の高い国に暮らす私たちにとって、最大の資産は自分自身である。(出典:第8章 ど素人のための投資法 P196)

20代や30代は資産全体に占める人的資本の比率が圧倒的に高いから、人並み以上のお金持ちになろうと思えば、自分自身という資産をいかに活用し、そこからどれだけの富を生み出せるかがすべてだ。(出典:第8章 ど素人のための投資法 P198)

私もそうです。

そんな投資できるようなお金もないし。

今は一生懸命働けってことですかね。

何かがまかり間違ってお金が貯まったら、世界市場に投資しようと思いますが、多分まだまだ先のことになると思います。

◆臆病者のための株入門

この「臆病者のための株入門」では、今回取り上げた経済学的に正しい投資法以外にも、

  • 株式投資とはどういうものか
  • ホリエモン事件の解説
  • デイトレードについて
  • 金融リテラシーについて

などについて、取り上げられています。

経済に疎い方、株初心者など勉強になる内容になっていると思います。

「臆病者のための株入門」は、こちらから。

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